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- テレビ広告の種類
テレビ広告は日本の広告市場で一番の規模
日本の広告費は約6.06兆円/年(2017年)で、2016年に過去最高6.08兆円となっております。
その中でテレビ広告は2001年の1.7兆円がピークで、2017年は1.5兆円となっており、2009年(1.3兆円)のリーマンショックから増加傾向にあります。
(全体広告費割合から2001 年32% 2017 年は25.2% 2009 年29.5%)
2017年の内訳を媒体別にみるとテレビ25.2%、新聞5.4%、ラジオ・雑誌2.3%、インターネット11.9%、その他一般広告55.2%です。
インターネット広告は急速に市場を伸ばし、2009 年2000 憶円だったのが2017年7000億円となりました。
(全体広告費割合から2008 年3% 2017 年には11.9%)
日本の広告費用の中で、インターネット広告が規模を拡大しておりますが、テレビ広告はもっとも市場規模が大きい媒体と言えます。
テレビ広告には種類がございまして、「スポットCM」と「タイムCM」があります。その他インフォマーシャルやパブリシティと呼ばれるものもございます。
次に、テレビ広告を種類別に説明していきます。
テレビ広告の種類
スポットCM
放送局と契約した期間と時間帯に放送されるテレビCM。時間帯等は放送局が決める為その分単価がお安くなります。
タイムCMでは2 クール(6 か月間)が基本ですが、スポットCMだと期間は1 か月や15 日以内等、選択することが可能です。
したがいまして、イベント告知やキャンペーン等の期間が決まっているテレビCMに向いています。またテレビCM放映時間帯を広く取る事で、幅広い世代に対してアプローチしやすくなります。試験的にテレビCMを試してみたい企業様にはスポットCMがおすすめです。
タイムCM
提供CMとも呼ばれ番組を指定しテレビCMを放送する方法です。提供を選ぶことによってより明確なターゲットに広告を打つことが可能となります。
スポットCMでは番組を指定することはできませんが、タイムCMでは提供する番組内に放送されるため、ターゲットに効率よくアプローチすることが可能。CMも30 秒の長尺を利用することが可能で、ここ数年流行しているドラマ仕立てのテレビCMで話題性に富んだ作品を放送することもできます。その他提供コールや、ドラマやバラエティ番組などではスポンサーの商品を使用したりすることも見受けられパブリシティ効果も期待できます。
インフォマーシャル
インフォメーション (information) とコマーシャル(commercial)を合わせた造語になります。商品やサービスを紹介するミニ番組になります。
一般的なテレビCM尺が15 秒~ 30 秒に対し、インフォマーシャルは1 分以上。長い番組だと1 時間以上の番組となります。
短い尺だと伝わり辛い商品PRを実際に使用して、感想を述べ、視聴者に訴求します。宝飾品、健康食品、美容器具等が多く放送されていますが、最近では有名なお笑いタレントを起用して、旅番組の中でホテル・旅館の宿泊販売を行う番組も出現しており、アイデア次第で効果的なインフォマーシャルを作る事ができます。
パブリシティ
番組の趣旨に合った商品やサービスを番組内で紹介します。基本的には無償の紹介となるため、番組側に取捨選択の権利がございます。
一般的に情報番組等で商品やサービスの紹介をを番組の一部として放送します。紹介する商品やサービスは番組側が選びますが、CMスポンサーを優先して選択することが多いです。このため、テレビCMを放送する交渉時からパブリシティに関しても依頼をかける事がベストとなります。内容は様々で、番組生出演や取材VTR等テレビ局側と相談して制作することができます。
広告料金の決まり方について
タイムCMは番組の提供となるため、放送局とスポンサーとなる広告主が交渉によって定めた料金を元に決定されます。
一方、スポットCMでは番組の指定なしに放送局が定めた時間枠で取引するため、延べ資料率(GRP)という単位を元に決定されます。
GRPとは
Gross Rating Points(グロスレーティングポイント)延べ視聴率ともいい、スポット契約時に用いられる単位。
番組の視聴率1%=1GRPとなり、視聴率10%の番組に10 回、20%の番組に5 回CMを流した場合、(10%×10 回)+(20%×5 回)=200GRP。この時に1GRP単価が1 万円とすると、200 万円の出稿料となります。
主にスポットCMの時に用いられることが多く、「何GRP流すか?」「1GRP単価がいくらか?」等がポイントとなってきます。
テレビ局によって異なるGRP単価
1GRPとは番組視聴率1%に対してテレビCMを1 本放送した事をいいますが、放送エリアによって視聴率1%の視聴者数が異なってきます。
例えばキー局の放送エリアは1500 万世帯以上。対して地方局だと少ないエリアで約50 万世帯。同じ1%でも視聴者数は30 倍も異なってきます。従いまして1GRP 単価もテレビ局によって変わってきます。