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毒島 サチコ

【インタビュー記事:M放送 Yさん】テレビ業界で働きたい人必読!テレビマンの1日を赤裸々に話しちゃいます。

【インタビュー記事:M放送 Yさん】テレビ業界で働きたい人必読!テレビマンの1日を赤裸々に話しちゃいます。

華やかに見えるテレビ業界ですが、実際のところ、テレビマンの仕事はどのようなものなのでしょうか? 今回はM放送のテレビマンとして働いていたYさん(27歳・男性)にインタビュー! テレビマンの仕事内容から本音まで赤裸々に語ってもらいました!

1:給料は?仕事内容は?テレビ局の営業マンのあれこれ

――今回はよろしくお願いします! テレビマンの仕事ってすごく華やかなイメージがあるのですが……実際のところ、どうなんでしょう?

M放送 Yさん

Y:そうですよね~やっぱり華やかなイメージがありますよね……! 僕も最初はテレビ業界に対して「華やかそう」「給料がよさそう」「花形」といったイメージがありました。でも実際は……「泥臭い」です!

――「泥臭い!」(笑) ちなみに給料はいくらくらいなんですか?

Y:ローカル局の給料は、地方公務員と同じくらいです。基本的には年功序列で上がっていく感じです。

――キラキラしているイメージがありましたけどそうでもないんですか!

Y:全然キラキラしていませんよ~! 特に僕は営業なので、毎日飲みあるい…やめときます。(笑)

――毎日飲んでる!? やっぱりキラキラしているじゃないですか!

Y:あ、そういうと、なんだかキラキラしているように聞こえますね(笑) でも、そんなことないんです! 飲むのが仕事なんですよ。

テレビの営業マンは飲まない日はない!?

――飲むのが仕事!……具体的には?

Y:あ、すみません。最初から飛ばし過ぎました。飲むの「も」仕事です!(笑)
基本的な業務内容は、スポンサーとなる企業や広告代理店に「うちの局でCMを流しませんか」と営業をすることです。基本的に会社にいることは少なくて、ずっと外回りですね~。

――なんと! テレビマンと聞くとどうしても「番組制作」のイメージが強いですが、営業の仕事もあるんですね。

2:番組制作に携わることができるのはごく一部!?

Y:はい。みなさんが想像しているテレビ局の仕事って「番組制作」だと思いますが、番組制作をしている人は実はごく一部なんです。

――えー!意外です! ほとんど人が番組を制作しているのかと!

Y:そうですよね。テレビ局に就職したい人は「番組制作がしたい!」と思っている人が多いんじゃないでしょうか。

――きっとそうですよね。そもそもYさんはなぜ営業に?

Y:僕は学生時代、東京で就職活動をしていて、自分の地元のテレビ局の東京支社に内定を貰いました。特にテレビ局に入って、「これがしたい!」というのがなかったので、営業部に配属になったんです。でも今考えてみると、逆に「番組制作がしたいです!」といって採用試験を受けなかったからこそ、内定をいただけたのかもしれません。

――なるほど~! 人事が営業としての可能性を感じたんですね! 確かにYさん、めちゃくちゃ人に好かれそう…。接待とか得意そうな感じ……。

Y:(笑) まあ、合コンセッティングは超得意……。

――合コン!?

3:テレビ局の営業マンは合コン三昧!?

Y:そうです(笑) 僕の1日のスケジュールは、出社して、スケジュールを確認して、広告代理店に営業周り、ランチも基本的には広告代理店の人とします。午後も別の広告代理店に営業に行き、帰社して、そのまま会食に行く感じです。そこで仲良くなると、「今度合コンしましょうよ~」みたいな話になって、合コンをセッティングするのも仕事です。

――うわ! めちゃくちゃハード! そして合コンセッティング……すごい(笑)

Y:そうです(笑) 全然キラキラしてないでしょ。帰宅はてっぺんを回るのも当たり前です。
営業なので「いかに人に好かれるか」が大事なんですよね。

――でも合コン三昧ってことですよね。羨ましいと思う男性も多いのでは!?
 

Y:でも、それも接待ですからね(笑) 結局僕たちの仕事って、好かれて信頼してもらってスポンサーを獲得する事なんです。そのためには、とことん楽しんでもらわないと! その最強の方法が合コン(笑)。「女の子とお酒」さえあれば!

――「女の子とお酒」! すごい! なんか名言っぽい(笑)

Y:はい。(笑) ぶっちゃけローカル局だと「どの局にCMを流してもいい」と考えている広告代理店が多いので、「この営業マンが好きだからこの局で流す」みたいな感じで仕事が決まる事が多いんです。だから好きになってもらうために飲むし、合コンを開くし…みたいな感じですかね(笑)

――なるほど!合コンの女の子集めはどうやって?

スポンサー好みの女の子を銀座コリドー街でナンパ!?

Y:もちろんLINEにストックがたくさん(笑) 学生時代の友人とかもそうですし、それこそ銀座コリドー街に出てナンパする事もありますよ。「〇〇(会社名)の人たちと合コン開くんですけど、来ませんか?的な。

――ナンパ(笑) 確かに銀座コリドー街にいる女子グループはそれ目的だし、話が早そう(笑)

Y:そうなんですよ! 当日とか前日に「合コン開いて―」と言われることもあって……。人数が足りなくて当日、銀座コリドー街でナンパしてそのまま合コン会場につれていくこともありますよ(笑)

――すごい!(笑) 女の子の職種とか、どんな子を狙ってナンパするんですか?

Y:接待する広告代理店の人の好きそうな子(笑)。事前に好みを聞いておいて、それに合わせた子を呼びます。まあ、ナンパも営業マンの仕事です。

――ナンパも営業マンの仕事(笑) 合コンってことは時にお持ち帰りも!?

Y:まあ、もちろん、お互い合意の元でそうなることもあります(笑) 合コンは最初に飲食店で食事をして、2件目はだいたいカラオケです。テレビの営業マンが歌う歌があるんですけど…「新宝島」とか「イケナイ太陽」とか(笑)

――イケナイ太陽……なぜ?(笑)

Y:もちろん盛り上がるっていうのもありますけど、先輩から代々引き継がれている定番曲って感じです(笑)

――面白い! 歌詞も割ときわどいところも……。

Y:はい! それも含めて盛り上がるんです(笑) いかに楽しんでもらうかが勝負ですから!(笑) それも含めて「こいつーおもしれー」って思ってもらうんです。仲良くなって、信頼関係を気付くのに合コンは必須です。

――「女の子と酒」これさえあれば!極論ですね (笑) ちなみに合コン相手はどんな人なんですか?

Y:多いのはCA・看護師・保育士とかですかね~。看護師と保育士さんは肉食系女子が多いですね~!

――肉食系女子…え、もしかしていわゆる「ヤリコン」とかもあったり!?

Y:!! そういう話はやめときましょう(笑)

――そうですね (笑) でもこうやって聞いてみると、最後はやっぱり「女と酒」的な感じは、どこか昭和チックな感じもしますね。

Y:そうかもしれないですね~。テレビマンの営業手法は時代が変わってもあまり変化が無いのかもしれないです。

4:テレビマンのやりがいは!?

M放送 Yさん


――そうやって聞いていると本当に体育会系ですね~。……と、だいぶ話が合コンにそれてしまってすみません。話を戻して…テレビマンのやりがいってどんなところにありますか?

Y:いきなり真面目な話! そうですね~やっぱり自分が獲得してきたスポンサーのCMが視聴者に届く、というのは大きなやりがいにつながりますね。社会的信用があっていろいろな人たちに出会えるのも大きなメリットです。

――テレビ番組を作るための重要な役割を担っているということですね!

Y:そうですね~。どこまでも「人たらし」になって、多くのスポンサーを作る、これがテレビ局の営業マンの仕事です。

5:テレビ局の営業マンに向いているのは?

――なるほど~! じゃあそういうところを含めつつ、Yさんがテレビマンに向いていると思うのはどんな人ですか?

Y:テレビマン全体で言うと、やっぱり「テレビが好きな人」というのは第一条件ですね。営業マンに限って言うと、営業は基本的に個人プレイです。「自分を売る」能力が必要ですね~。

――なんか、タレントみたいですね!

Y:確かにそうかもしれません! さっきも言ったように、スポンサーは同じ金額だったら極論どこの局にCMを出してもいいと考えていることが多いので、「〇〇局だから」というより「〇〇君がいるから〇〇局に」みたいな感じは、タレントに仕事を依頼するときと同じかもしれませんね。

――愛嬌もいるだろうし、もちろん「合コン」セッティングのために女の子にも好かれないといけないですよね(笑)

Y:そうですね。女の子から信頼してもらわないと、合コンも開けないですからね(笑) 徹底的に「人たらし」で体育会系の人じゃないと続かないと思います。

――キラキラ激務!(笑)

Y:確かに、泥臭くもあり、でもどこかキラキラに見えるのがテレビ局の営業マンかもしれませんね~。ちなみに僕は仕事内容的にはテレビ局の営業マンは向いていたのですが……。

6:テレビマンをやめた理由は?

――あ、そういえば、今年退社されたとお聞きしました! ……理由は?

Y:ここまで話しておいて、やめたんかい!ってなりますよね(笑) そうですね~やってることは、かなり体育会系なんですが、「やったらやった分だけ稼げる」といったベンチャー企業とは違って、給与形態が公務員的な感じが自分には物足りなかったかな、というところです。

――わー! それは大きなジレンマですね。

Y:そうなんです。やっていることはかなりベンチャー企業のような感じなのに、年功序列で、実力主義、とはいかないところがあります。僕はどちらかというと年齢関係なく、やった分だけ評価されるようなベンチャー気質なんだな~と感じたのが退社の理由です。今は自分で事業をはじめたところです。

――すごい! テレビマン時代に培った営業力はすさまじいものがありそう……!

Y:そうなんです! 今になってあの時の合コンで、どう楽しんでもらうように会話を盛り上げるかとか、どういうふうに女の子を配置するかとか、そういう経験ってどんな場面でも役に立つんだなって(笑)

――本当そうですよね。ナンパもしかり、やっぱりテレビマン時代に培った能力は仕事でもプライベートにでも生かせそうですよね!

Y:はい。お話したように営業の中でも、上品じゃない部類の接待もたくさんあるし、様々な営業手法を身に着けているので、どんな職種にも役立つと思います!

――なるほど! これからの活躍も期待しています! 今日はありがとうございました!

今回は、華やかそうに見えるテレビマンの仕事内容から裏側まで赤裸々に語ってもらいました。かなり突っ込んだインタビュー内容でしたが、これがテレビマンのリアル!?……なのかもしれません。今からテレビマンを目指す人は参考にしてくださいね。

取材協力

M放送 Yさん(27歳・男性)

新卒から、テレビ局の営業マンとして活動。
2月に退社し、現在は自身で事業を展開している。

著:毒島サチコ

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